ラジオくんが、オンナはこわい、という話をしているよ

 

女ともだちが、切れ目なく職場の愚痴を垂れ流すのを 飲みながら聞いてたのん。

 

嫌いなひとがいて、どーにも辛抱ならない、て話だった。

なんとなく、その同僚は男のひとなんだなと思って聞いていた。

そしたらねーその子が

「なんで?女に決まってんじゃん。どーんなにめちゃくちゃでバカでヒステリックで無能で迷惑かけまくりの最低野郎でも、男だったらここまで嫌いにはならないよ」

て、言ったのん。

さらに「あたしが嫌いなその女は、正直言って悪い人間じゃないし、あたしよりよっぽど大人で分別のある、いいひとだ。こんなふうに悪口言われるような落ち度はなにもない」て続けた。

「自分にはサンドバッグが必要」で「どこに行っても必ず大っ嫌いな女を1人決めて憎んできた」

それは「心のバランスのためになくてはならないこと」で「相手を憎み始める理由は正直言ってなんでもいい」んだって。

「正直言って、ただの嫉妬。笑顔や優しさで人間関係をうまく渡っている女だったら、それだけで呪える。誰でもいい。選んだのはただの偶然。その程度なのに今は、あんな女轢かれてちぎれてしねばいいのにって常に願ってる。今も呪ってる」て。

 

びっくりしーたよ、この告白。

自己分析できてるとこがなんだか怖かった。

相手じゃなくて自分を憎んで呪ってるんだって、自分でもわかってるんだ。

なんかしらんが、相手を切るふりをして自分の血を流してるその子のことが、すごく崇高な人間みたいに見えたっけ。すごいこと認めたな、て思った。

若干引いたけども。

 

理由は相手よりも自分のなかにある、ていうの よくわかる。

認めたくない自分の影の部分を浮き彫りにするから、そのひとが嫌い。

自分を守るために、ちっちゃい悪感情を核にして雪だるま式に憎悪を育てる。

関わりたくないから、早い段階で相手を見なくなる。

あとは、イマジネーションを駆使してどんどん憎しみつのらせるだけ。悪い話ばっか集めて悪いように曲解して反芻してどんどんどんどん悪いほうへ呪って呪ってキャアァァァァァァ!!!!

自己愛のぶんだけ深まる憎しみ。

 

 

男のひとはよく「女は怖い」って言うけども。

女のほうが女が怖い。

 


概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ
© Copyright © 2009. Okubo Shino. All Right Reserved.