わたしの嗚咽が呼び覚ます、前のひとの冷静

ヒミズ観たのん。

園子温監督の映画。わたしはこれの原作まんががだいすき。

 

津波でめちゃめちゃになった街をそのまま舞台に使ってて、おぉ、と思ったよ。

夢の島みたいだった。

原作でちょっとなぞな存在だった茶沢さんがちゃんと描かれてて、いろんなことに納得した。

同級生の夜野が、中年男性になってた。これも納得。

登場人物全員がびたっとハマっててすごかった。途中で象徴的に出てくる赤い服の通り魔とか、原作漫画から出てきたんじゃねーかってくらい古谷実顔だったし。

茶沢さんや夜野の問題が、最期まで住田くんに明かされないところもよかった。

それぞれの絶望とそれぞれの希望。だれもキズをなめ合わない。

園子温監督の映画っていつも、いっこいっこのエピソードが強烈すぎて全体感がなくなって、結局なにがいちばん言いたかったの??てなる。

だけど今回は、この監督にしては雄弁すぎるくらいメッセージがダイレクトで、ちょとびっくりした。

ラストまで観て、猪苗代湖ズのあのだっせー歌、 love you & I need you ふくしまを思い出したよ。

だっせーけどわかる、その気持ち、その情熱、その焦り、その絶望、その祈り。

 

下高井戸シネマでたぶん今週いっぱいまでやってるーよ。

駆け込んで観ろよ。

涙でマスカラが全落ちするので、女子は化粧道具一式もっていくように。

 

 

 

 

絵がうまくなりたくて、さいきん小さいクロッキーブックを持ち歩いてる。

描けないものが多すぎてうんざり。世界は超広大。


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