
全国の宇宙メダカ研究員が一堂に会して年一回だけ開かれるホットな集い
「宇宙メダカ研究会・東京大会」に行ってきました。
アツイ会だったー
おもしろかった。
うちにいる宇宙メダカは、2年前に研究会の方にわけてもらった10匹と、その子供たち。
純粋な宇宙メダカを、ほかのメダカの血が混ざらないように隔離して増やし育てる、っていうのが宇宙メダカ飼育のルールなんだ。
親と兄弟しかいない水槽の中で近親交配を繰り返して血をつなぐの。
わたしはこれがずっと疑問だった。
だっていきものとして正しくないじゃんー
そんなことしてたら絶えちゃうでしょ、いまも宇宙メダカが続いているのはどーゆーカラクリなのかと。
お話聞いたらば。
宇宙メダカってもの自体が、兄弟同士で交配を繰り返して作りだされたいきものなんだそうだ。
こーゆーのを、近交系っていう。
兄弟間交配を20代繰り返すと、遺伝子の95%が合致したクローンみたいなメダカが作れるらしい。
そうやって特異な性質(宇宙酔いをしない、とか)を持ったメダカを人工的にたくさん作り出す。すると、全員クローンみたいなものだから、実験に都合がいい。ブレがなくなる。
が、もちろん弊害もあって、繁殖力がガクーンと下がるらしい。奇形発現率も高くなる。
そりゃそうだ。いきものとして正しくないもの。
最初のころ、「子供のとき育ててたメダカはもっとポコポコ楽に増えたのになー宇宙メダカって難しいのね」って感じたんだ。
妙に短命で、1歳を越えるとたいていやせ細ってしんじゃう。生む卵も少ないし、無精卵が多い。背骨が曲がった子が生まれたりする。
なんだこれーて。
自然ないきものじゃないからなんだね。
「宇宙に行ったメダカの子孫だなんてロマンだわー胸躍るわー」て、ウキウキしながら見てきたけども。
もともと作られた実験動物なんだ。
そかー
わかってるつもりで、わかってなかったなぁ。
もっと軽く考えてた。
一抹のかなしさを感じつつ、
これからも大事に育てるわ。
希望ってことばには、うつくしさと生臭さが両方入ってるんだなぁとか、なんかそんなこと思ったわ。
にんげんの業の深さと、科学の可能性をあいしてる。
興味深い話がたくさん聞けてよかった。
感謝、感謝。
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