こないだ、ばーちゃんの一周忌で帰省したときのこと。
夜中にふと目が覚めた。
わたしのベッドの枕元に 目もとが「青いストライプ模様」のひとがいて、
背中を丸めてわたしの顔を覗き込んでいた。
息がかかるほど間近に顔。びっくりした。ゾワっとした。
そのひとは目が大きくて、表情がなかった。
毛が逆立って血が逆流して心臓がバウンドするかと思ったわー やー驚いたー うっかり叫び声出たもの。
とっさに布団をかぶって隠れた。
ところで、部屋に不審人物が沸いたときの正しい反応は、身を守りつつ応戦&撃退、だと思う。
布団をかぶって顔を隠したところで、殺られるか犯られるか盗られるだけ。
でもそのときはなぜか、やっべーやっべーこれオバケ的なやつだわーやっベーどうしようーって考えが頭の中をぐるぐるまわって、心臓がドキドキして震えながら布団をつかんでた。
布団の中は安全、ていう謎考えがどこから来たのかわからない。
そのまま、布団の中で震えながらじっと目もとが青いストライプ模様のひとが消えるのを待った。
やがていなくなるのがオバケのセオリーな気がした。
とにかく怖かった。
そのうちに、眠りに落ち、
再び目覚めたときは熱くて布団の中でだらだら汗をかいていた。
でも、布団をどけて冷たい空気を入れたらアレがまだいるかもしれない。目が合うかもしれない。怖い。
熱に耐えるうちにまた眠り、次の目覚めは朝だった。
目覚めて、ポカーン。
ゆうべのアレ、なに????
冷静に考えれば夢なんだけど、妙なリアリティがあって本当に怖かった。
ユーレーを信じてるひとなら、心霊体験しました!って言うんだろうなぁ。
わたしは、「見るひと」に出会うと真っ先に、心が不安定なのかな?って勘繰るタイプなので
じぶんの正常をうたがったわ。
ちなみに去年亡くなったばーちゃんの目もとは青ストライプじゃないです。
関係ないけど実家の隣はお寺さんです。
そういや昔 真昼に人魂っぽいものを見たよ。
上京直後だったこともあって
トーキョーってあんなの出るんだな、変わってるなーって自分を納得させたっけ。
そいつは逃げる稚魚のような動きで飛んでいて
ずいぶん焦っているなぁ気の毒に、と思った。